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上映日 2025年5月31日(土)
会場 現代美術製作所 京都市上京区挽木町(ひきぎちょう)518
上映作品 『ほそぼそ芸術 ささやかな天才、神山恭昭』(98分/2022年)
ナレーション柄本佑 / 朗読ヒコロヒー
監督・編集:品川亮
製作総指揮:海野貴彦
撮影:小笠原学
音楽:山中カメラ
昨日、この映画を見に行ってきました。自転車に乗っている人が神山恭昭さんです。
「生まれ育った松山市で勤め人として生活するかたわら、独学でアートを学び、40年もの間、いわゆる現代美術のメインストリームから外れた場所で活動してきた神山さん。インスタレーション、絵画、彫刻、絵日記、詩、小説、舞台脚本、映像など、自分の興味の赴くままに多岐にわたる作品を制作してきました。
その生活ぶりはなんとも自然体。売ることを念頭に置かず、ひたすら作品を作ることを楽しみながら、時々日常の中で思いついたささやかなアイデアを実験してみたりと、飄々として自由気ままに生きる神山さんの姿を見ていると、なんだか周囲の人もほんわかと、幸せな気持ちになってしまいます。
ふとした偶然で神山恭昭さんと出会った品川亮さんは、たちまちその生き方に衝撃を受けるとともに、神山さんという人物全体が「アート」そのものなのだと実感します。そしてドキュメンタリーの形をとりながら、現代における本当の「しあわせ」のかたちを探る映画作品『ほそぼそ芸術-ささやかな天才、神山恭昭-』を完成しました。」主催:GMP / 協力:現代美術製作所の掲載文から。

上映前の映画の監督・編集者の品川亮さん。
神山恭昭さんは2014年に当時の京都造形芸術大学通信教育部洋画コースを卒業された方で、今でも卒業同期会の展覧会「庭石会」で毎年私もお作品を拝見しお会いしている方ですが、本当にこの映画をみてびっくりしました。神山さんのイメージは静かで、まさか松山であんなに積極的な制作活動をされているとは思いもよらなかったのです。

これらは神山さんが執筆されたご本です。
神山さんは現在75歳とか。映画の中でご本人はよく話されお世話好き。大勢の仲間に囲まれて毎日が大忙しです。洋画コースで学ばれていた神山さんという方とのイメージのかけ離れに、私は神山さんの何を見ていたのかと唖然としました。そのことがまずショックでした。
あれだけの素養のある神山さんがなぜ通信制の芸術大学で学ばれたかは謎ですが、神山さん特有の好奇心からでしょうか。でも映画を見ていて故郷で見つけられた神山さんの幸せのかたちが彼の仲間だけでなく、この映画をみた私たちまでも温かい気もちになれた事は素晴らしいと思いました。ほそぼそ芸術、いい言葉やね。